これから新規クリニック開業をしようとしているドクター、開業場所が中々見つからないドクター、内装費は本当に適切な数字なんだろうかと思っているドクター、色々なお悩みにお答えいたします。
内装業者の話
 アット言う間に、一年が終わりそうです。いつも言っていますが、本当に一日の経つのが早すぎて、参っています。
 
 今回は、今月開業した内科クリニックのA内装工事会社が起こした問題を書きます。
今年の4月、B社からC先生が開業したいので、物件を紹介して欲しいと依頼がありました。運良く、D駅に通じるE商店街の真ん中に新築の2階に物件がありましたので、紹介しました。この場所は、人通りも多く1階のコンビニの1日来客数は800人を超えるほどで、市場調査の結果も、1日推定外来数が80人と多く、場所的には問題ない地域でした。この事をC先生へ伝えると、内見を行う前にテナントの平面図を見たいということなので、平面図を送りました。1週間後、平面図が出来、場所も気に入ったのでC先生の知り合いのA内装工事会社と一緒に内見を行いました。この、A内装工事会社が問題を起こしたのです。
 
 この内見時に、同行したC先生の知り合いのA内装工事会社がクリニックのサンプルの平面図を持参していました。この図面を見ると、待合室の椅子が4人分しかありませんでした。私の経験から、この場所は多いときには患者様が80人から100人は受診する可能性が高いので、椅子が4人分では不足すると思いました。おそらく、このA内装工事会社はクリニックの工事経験が無いと思ったので、A内装工事会社から今までどの位、クリニックの内装工事を行っているか聞きました。回答は、2か所でした。案の定、予想した通り経験の無い会社でした。
 
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新規開業で苦戦している先生
  前回のブログを更新(8/7)してから、3週間くらいしか経過していないと思っていたら、6週間も経過していました。あまりにも、1週間が早く感じるので効率よく仕事をするにはどうしたら良いか、悩んでいます。どなたか、効率よくする方法を教えて下さい。

 

 今回は、私が物件を紹介して開業した先生ではありませんが、私の知っているA社(本業以外に開業支援も行っている)が行った内科のC先生の事を書きます。

 

C先生は昨年の7月、都内のB駅から徒歩5分の新築ビルで開業しました。私は、開業前に親しいD内装工事会社から、C先生がB駅で開業することを聞きましたが、開業場所に疑問を持ったので、独自に診療圏調査を行った結果、1日推定外来数が19から21人位しか見込めませんでした。C先生のテナント面積や賃料等を考えると、内科系の平均的な損益分岐点は130人以上、患者が来ないと月間で黒字にはならないと思います。

 

 そこで、余計な事ですがD内装工事会社へ1日推定外来数が19から21人位しか見込めないのですが、大丈夫ですかと、質問をしました。担当者いわく、「A社が調査して大丈夫と言っているから良いと思うよ」(何を根拠にしているか不明)、との回答でした。これまでの経験から、私の調査では内科系の1日推定外来数算出に関しては大きくずれることはないので、C先生は診療圏内の競合施設とは、よほど大きな差別化を図らなければ、月間で黒字にする事は相当難しいと感じました。

 

 今年の8月に、私のルートを通じてC先生の状況を調査した結果、1日外来数の平均は20人前後の様子でした。案の定、苦戦しているようです。私は、開業物件を紹介するときは、1日推定外来数が損益分岐点の1.5倍以上の数字が出てこない場合は、契約をしないようにアドバイスを行います。

 

 その理由は、1日推定外来数が計算からずれて少なくなった場合、計算上の1日推定外来数が損益分岐点と同じ数字では、月間の損益が赤字になってしまうからです。万が一を考えて、損益分岐点よりも数字が多い場所を選ぶ訳です。

 

 この事を知っている人は、少ないのではないかと思います。なぜなら、知っていたなら開業はさせないでしょう。中には、知っていても、自分の金儲けだけのために開業させる人もいますが。

 

 こういう事を書くと、取引先から嫌われることは承知していますが、ここ数年前から開業し1年過ぎても、月間で黒字にならない先生方が見受けられるので、開業を計画している先生方に知っていただきたいのです。地域医療に貢献するためにも、開業を失敗して欲しくないので敢えて書きました。

 開業を失敗しない方程式 ・「損益分岐点<1日推定外来数(1.5倍以上)」

 

 長くなりましたので、次回も内科で開業して苦戦した先生の事を書きます。

 

 お読みいただきまして、ありがとうございます。

 

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耳鼻科の開業
 
また、ブログの更新が遅くなりました。楽しみにしている方が多くなったので、申し訳なく思っております。
本題に入る前に、畑のことを書きます。

7月の第1・2土曜日に野菜の様子見とストレス解消のために畑へ行きました。2週間ぶりに行ったら、野菜と雑草が競争しながら元気よく成長していました。無農薬・無化学肥料で栽培しているので成長が悪いかと思ったのですが、有効微生物資材(乳酸菌や納豆菌等)を使用しているので、これが良かったのかもしれません。
キュウリは50センチにもなり、食べても美味しくなさそうなので種を取ることにして、そのままにしておきました。
今、畑ではスイカやメロン、サツマイモ等、10種類の野菜が元気に育っています。

雑草はそのままにしておく訳にもいかないので、2日間で合計12時間、雑草取りを行いました。刈り取った雑草は一輪車で11杯にもなり、これが野菜ならどんなに嬉しいことかと思うほどでした。農家さんが農薬を撒く気持ちが良くわ判りました。

先週は、トウモロコシ15本と枝豆約5kgを収穫したので、行きつけのお好み焼屋へおすそ分けしました。
収穫した枝豆は醤油を付けて焼き、枝豆は塩茹でにして食べました。お店で買った物より甘みがあって美味しいので食べ過ぎてしまい、ご飯が食べられなくなりました。(自画自賛)
今週は、スイカとメロンを収穫する予定です。
10月には、お客様や私が役員をしているクリニックの職員を呼んで、芋掘りや野菜を収穫して、その後にバーベキュウ大会をしようと計画しております。

無農薬・無化学肥料で作った野菜はビタミンやミネラルが多く、野菜本来の味が出るので、本当の美味しいですよ。
是非、皆様も無農薬・無化学肥料の野菜作りに挑戦してみてください。楽しいですよ
私が、お世話になっている大田区在住の産婦人科の教授も、3年前から庭に畑を作っており野菜作りが楽しくてしょうがないといっております。
前置きが 長くなりましたので、本題に入ります。
今回は、1年前に都内で開業した耳鼻科のA先生の事を書きます。

昨年、医療機器メーカーから開業場所を探しているA先生をご紹介されました。A先生から要望を聞いたところ、自宅から30分以内で物件を探して欲しいとのことでした。
運良く、A先生の自宅から電車で20分のB駅前に良い物件があることを知っていたので、ご紹介をいたしました。
この場所は、2年前に歯科の開業物件を紹介したとき、ついでにどんな科目が開業に適しているかを調査し、耳鼻科や整形外科、皮膚科等に向いていることを把握していました。

さっそく、A先生は内覧を行い気に入っていただいたので、詳細な市場調査を行ました。この場所は、診療圏と思われる範囲には競合施設がなく、1日推定外来数は95人を超えていました。
診療圏と思われる地域住民からは、どこの耳鼻科を利用しているか、評判の良い耳鼻科はどこか等のヒアリングを行いました。
ヒアリングの結果、患者は一駅隣の耳鼻科へ行っているほか、評判の良い施設はなく、自宅から近いこともあり契約することになりました。

そこで、貸主側と賃料や保証金、フリーレント(賃料の無料期間)の交渉を行いました。賃料は3千円/坪、保証金は4か月、下げでいただき、フリーレントは4か月にしていただきました。
最近では珍しく、1か所の紹介で契約を行いました。
開業後、4か月で外来患者が多いときには90人を超えるまでになりました。ちなみに、損益分岐点は41人です。
いつもながら、開業してから患者が来るかどうか心配ですが、見込み通りに来たので安心しました。

余談ですが、3〜4年前から開業を計画している先生方が、開業場所を決定するまでの時間が相当長くなっていると言われています。この理由の一つは場所にもよりますが、平成21年以降に開業した先生が月間で黒字になる期間が1年以上、かかったり、運転資金がなくなりリース料金の支払いをストップしたりしている先生を見ているからではないかと思います。

開業してから月間で黒字になるまでの期間が長くなればなるほど、運転資金を多く用意しなければならないので借入金が多くなります。また、運転資金が少ないと資金ショートし廃院しなければならなくなります。
このような状況を見ると、いざ開業となるとなかなか踏み出せないので、もっと良い場所があるのではと、あちこち探し回って開業場所を決定するまでに時間がかかるのではないでしょうか。

では、なぜ月間黒字になる期間が長くなるのでしょうか。
昨年、私が見た2施設の経営不振理由は、開業前の市場調査で「1日推定外来数が損益分岐点以下(1日推定外来数<損益分岐点)」の数字しか出てこない場所で開業したからです。
事業計画書を作成すれば損益分岐点が判りますので、失敗したくない人は必ずこの「損益分岐点の数字以下の1日推定外来数しか算出できない場所では開業しない」事です。

私は、物件を紹介して契約する前に、必ずこれを確認することをポリシーとしています。
しかし、この条件を無視(知らない)して、開業させている(している)人が多いのが現状ではないでしょうか。
このブログに、市場調査の重要性を書いておりますので、参考にしてください。
判らない方は、私宛にメールをいただければ、ご面談の上、ご説明をさせていただきます。

次回は、私が見た1日推定外来数が損益分岐点以下で開業し、苦戦している内科クリニック(上記2施設)の事を書きます。

お読みいただきまして、ありがとうございます。

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